2022年9月30日
お知らせ

デントコーンの収穫が始まりました!

9月中旬頃から、デントコーンの収穫作業が行われます。

デントコーンはスイートコーンに似ていますが、スイートコーンと違って甘みは少なく硬い実をしており、牛の飼料として使用されるものです。

酪農家はデントコーンを収穫し、サイロという飼料調整施設へ運び、発酵させて牛の飼料を作っています。

今回はそんな酪農家の餌作りに密着して作業風景を紹介していきます。

ハーベスターで収穫

まずは、ハーベスターでデントコーンを細断し、アームから後ろのタンクへ排出します。

デントコーンは実だけではなく、茎や葉も切断して餌として使用します。

アームの先にカメラがついており、機内のモニターで映像を確認しながら、シュート操作をします。

運転席の後ろにアームがあります

運転席で操作している様子

 

 

サイロまで運搬後・・・

刈り取られたデントコーンはトラックに積み替え、サイロという飼料貯蔵庫へ運ばれます。従来「タワーサイロ」が一般的でありましたが、現在は「バンカーサイロ」が主流となっています。

デントコーンをダンプから下ろしたあと、ホイールローダー等でサイロに詰め込みます。その後、空気が入らないように全体をしっかり踏み込み、圧力をかけることで品質を高めます。

 

 

シートを被せて発酵させる

空気が入らないように素早く丁寧にシートを被せます。

最後に重しとしてタイヤ等を乗せて密封し発酵させると、やっと牛の飼料が完成します。

牛に飼料として与えるまで、約2カ月程度が一般的です。

 

 

餌を食べておいしい牛乳を

これから長い冬が訪れます。牛に年間を通じて良質な飼料を給与するために酪農家は懸命に飼料の収穫を行います。そして酪農家が丹精込めて作った基礎飼料を牛たちが食べ、質の良い牛乳を生産してくれます。

現在は、新型コロナウィルスの影響を受け、学校給食の停止や外出自粛などにより牛乳や乳製品の消費が停滞しておりますが、おいしい牛乳を私たちに届けてくれている生乳生産者のためにも、一日でも早く日常が戻り、安心安全な牛乳・乳製品を生産抑制が無い中で届けられることを願っております。