酪農は生き物を相手にした仕事で、約100件もの酪農家が集まるこの地域において、トラブルは日常茶飯事で発生します。さらに、搾乳された生乳は生もので、時間とともに品質も劣化してしまうため、トラブルの中においても高い品質基準をクリアし、安心安全な牛乳として生産まで結びつけていく対応は時間との戦いです。

大切に育てられ、組合員さんがせっかく搾った生乳を少しも無駄にしたくないという気持ちで、日々様々なトラブルに対応しています。

例えば、機械が故障し、温度管理ができなくなってしまった場合、早急に輸送や工場の受け入れに向けた段取りを組み、スムーズに工場まで輸送することや、該当する生乳の成分検査など、スピーディーな対応と判断力が求められます。牛乳はたくさんの生乳が混ざり合って流通されるものでもあるため、一部の生乳に問題があるだけでも工場内で加工される生乳に対して非常に大きな影響を与えてしまいます。

小さな見落としがあっただけで最悪の場合ローリー一台分の生乳を廃棄しなければならない可能性もあり、100万円を超える大きな被害につながってしまう場合もあります。